・君と僕の夏ー第一章ー 〜第二部〜

 

 

     その日から俺とアレサは、競い合う様にマリオネットの修理を始めた。時間を忘れ、作業に没頭した。そうして
    何日かたったある日・・・
    「来た・・・ついにここまでこぎつけたぞ。」
    「ゴチャゴチャ言わんとサクサク行くでぇ。」
    と、アレサが言う。それもそのはず・・・今日、マリオネットの修理が終り、ついに起動させるのだ!!
    「じゃあ、いくで!」
    「オウ!・・・て、何で俺がナビでお前がハンドリングなんだよっ!?」
    「アンタな〜・・・エエか。ウチは、アンタのマリオネットの修理に手ぇ貸したってんで。わかるか?」
    「・・・少しじゃねーかよ・・・。」
    「それをウチは、善意で手伝って・・・しかもっ!ウチは、カッコエエ英語のリフトオフを諦めて日本語でリフトオフ
     してんのやで!!これでハンドリングまで取られたら、ウチええとこないやないか!!」
    「わ、わかったよ・・・。」
    「よし、いくで!!」
    俺達は、位置に着き準備を始めた。

 

 

    「・・・統合コントロールシステム起動動作、チェックリスト読み上げ用意・・・。」
    「了解・・・」
    「統合制御権を開放、ナビからハンドラーへ移譲。」
    「了解。統合制御権移譲・・・確認。」
    「各部チェックを。」
    「ジェネレーター内異常なし、燃料系統異常なし。」
    「未通電時チェックは!?」
    「未通電時チェック、物理機能チェック格OK。」
    「了解。起動予備動作、開始!!」
    「起動予備動作、開始します。」
    (順調だ・・・)
    「・・・外部電源からの通電をカット、ジェネレーターをオン。出力10%で暖機。」
    「出力10%。ジェネレーター内部温度上昇、動作安定、オールグリーン。」
    「電装系統のステータスは?どないや!?」
    「平滑回路に異常なし、電圧安定動作中。」
    「了解ッ!続いて視覚入力、音声出入力、脚部、腕部、各物理制御機構オン。」
    「メインフレームのチェックリストを。」
    「了解。キャラクター・プロセッシング・ユニット起動チェック・・・OK、キャラクター・オペレーション・システム起動チェ
     ック・・・OK。」
    「パラメーターは、どう?大丈夫?」
    「ああ、兆候症状オールグリーン。覚醒レベル7、ユング定数コンマ1。」
    「兆候症状確認、メインフレームスイッチ・・・オン!」
    「了解。メインフレームスイッチ、オン・・・完了しました。マリオネットのリフトオフが可能です。」
    「了解ッ!マリオネット、リフトオフ!!」

    しかし、アレサの声だけが空しく響いた・・・

    「・・・どないしたん、リフトオフや。」
    「ッ!?シ、システムがこちらの要求を受け付けない??」
    「数値は全部正常やろ。なんでやの!?」
    「!!??数値が・・・低下していく・・・。まるで、・・・起動を拒否している様に・・・」
    「原因は、なんやの!?」
    「・・・くっ!?・・・わかったら苦労しないよっ!!」
    「ア、アカン・・・このままじゃ・・・。」
    (何故だ・・・どうして君は・・・たのむ、来てくれ・・・俺には君が必要なんだ・・・たのむ・・・!!)
    −そのときだった−
    「え・・・数値が・・・上がって・・・いっきょる・・・!?」
    「なにっ!?(まさか・・・俺の心に答えたのか?)」

    大きな音と共にマリオネットが起動した。

    「・・・スター・・・マスター・・・?」

 

                                                                  続く・・・

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