学術総括 徐暎美

第14回日韓学生会議ソウル大会の大主題は「出発のための出発―20世紀日韓両国の
壁を超えて」であった。私達はこの大主題を元に2週間、真の理解を求めお互いの考えと
思いをぶつけ合った。夏大会のメイン行事である学術行事では、特にお互いの考えの違い
と、私達の間に横たわる壁の存在に気付かされたのではないだろうか。6つの分科による
6回分科会議と2回の全体分科会議、そしてシンポジウムによって、私達はお互いの相違
点と類似点をいくつか見出せた。
 第14回日韓学生会議ソウル大会では、@昔話からみた日韓両国の考えの違いA女性問
題B日韓両国の若者の違いC映画をみて比較する日韓両国の違いD日韓両国の外国語教育
においての問題点E日韓両国の死の文化比較、以上6つのテーマに分かれて討論が行われ
た。今回のテーマをみてみると文化や意識など抽象的なものが多く、例年のような日韓間
の過去史や戦後補償についての分科がなかった。このことは例年まれにみることだったの
ではないだろうか。日韓間の過去史や戦後補償問題の場合、お互いの立場がはっきりして
いるためにある程度の方向性や結論は導きやすい。しかし、今回はテーマがテーマだった
だけに、結論をいかにして導くかにという点で、論文作成時に各分科そうとう悩んだと思
われる。大会開始前に、研究幹事として私が一番不安を感じていたのもこの点であった。
 しかし、どの分科も様々な意見交換の末に、頑張って納得のいく結論をみいだせたこと
については、大変評価できると思う。文献に頼らない、学生らしい討論がなされたとみて
良いだろう。例年、大会前の連絡不足が問題にされているが、今年のようなテーマの時こ
そ、事前連絡がされに必要であったと付け加えたい。
 日韓両国で対立して意見をぶつけ合うにしても、何か一つの問題について形を模索する
場合にしても、ある程度結論を導き出せるようなテーマと話し合える内容を今後選ぶ必要
があるのではないだろうか。これが無理なのであれば、前に述べたように大会前の連絡を
もっと頻繁にする必要があると思われる。この点に留意しながら、来年度以降の分科会議
のテーマ決定と事前準備をしてもらいたい。
 今年は例年行われていた8回の個別分科会議を6回にし、2回の全体分科会議を新たに
導入した。去年から導入された、シンポジウムでのパネリスト対策と、他の分科について
の理解を全員で深めようと言うのがその目的であった。パネリスト向けの時間が充分に作
られないままシンポジウムに望んだ去年を考えると、このような全体分科会議は良いと思
うのだが、本来の個別分科会議の時間が削られてしまったことに対しては残念に思う。来
年以降は、なんとか時間の工夫をしてもらいたい。しかし、この全体分科会議のおかげで
シンポジウム時のパネリスト質疑応答が、活発になされたと思う。
 今回、第14回の学術行事では、お互いをきちんと理解し合おうと言う姿勢が強く現わ
れていたと思う。このことが今後無駄にならないことを強く願う。最後に、韓国側の研究
幹事のヒョノン、2年連続の研究幹事お疲れ様。一緒に仕事できた事を誇りに思います。