家庭訪問 ダウン宅 山本 亮
| 下宿に家庭訪問?ダウンが夕飯を作ってくれるのか?疑問と不安を抱えながら漢陽大の駅で地下鉄を降り、歩いて5分ほどの彼の下宿へと向かった。大学の周辺は学生向きの下宿ばかりだ。日本ではもはや見られなくなった学生の生活スタイルが興味深い。門をくぐると下宿のおばさんが笑顔で迎えてくれる。やさしい笑顔だ。夕飯はおばさんがまかなってくれるようだ。安心。ダウンの部屋で一休みしてから、夕飯。ほかの下宿人の方と一緒に、食堂でテレビをつけながら頂く。豪勢とはいかないが、おばさんの心のこもった食事だった。まさに韓国の家庭の味といったところか。美味。日本からの訪問ということで辛くない料理を用意してくれていたようだ。その心遣いにも感謝。夏大会の気ぜわしさのなかでほっとした瞬間だった。お土産におばさんから木の器を頂く。使い込むほどに色が赤みを帯びていくらしい。このことにも感謝。 下宿を後にして漢陽大へ。韓国の大学構内に入るのはこれが初めてだ。でかい。たくさんの学部があるらしく、建物の数が多い。自分の通う大学の規模が小さいためか、余計に大きく感じる。おまけに坂ばかりでしんどい。平坦なキャンパスのありがたさをかみしめる。夏休みの夜だというのに構内にはたくさんの学生がいた。図書館の自習室が24時間開放されているためらしい。それにしても韓国の大学生はよく勉強する。日本の大学生とは比べ物にならない。どちらがいいのかわからないが、充実した学生生活を送ることが大切だ。 韓国の家庭を訪問するというより、実家を離れて暮らす大学生の下宿を訪問することになってしまったが、私にとっては非常に満足のいく家庭訪問だった。なんといっても、こんな機会は学生交流のなかでしかありえないのだから。 |