女の気持ち(東日本版)

少しずつUPします。時々のぞいてくださいね。ららら♪

 

「ああ増やしたくない」

 

 

通りを歩いていたはずの足が突然止まり、ある看板の文字に

目が釘づけになった。

「しみとり専門」

私の目にはその文字が輝いて見えたのだ。

どんな顔をして見ていたのだろうか?

「ハッ」と我にかえりバツの悪い思いをした。

その店は、しみとり専門のクリーニング屋さんだった。

こともあろうに私は「しみとり」の文字を見ただけで

「顔のしみとり」を連想したのだった。

それだけでなく、瞬間的にその店から出てきた

「顔にシミひとつない明るくクリアな素肌を取り戻した自分」

をイメージしてしまっていたのだ。

 

このごろシミとかシワがとても気になるようになった。

そんな自分がとても悲しく哀れに感じる。

歳をとってゆくごとになんともいえない「やりきれなさ」が重なるのだ。

 

老いてゆく自分を、どこかでものすごく拒絶するもう一人の自分がいるんだ。

自然の流れに従ってじょじょに老いてゆくありのままの姿を

認めたくない自分がいるんだ、と思う。

「なんてちっぽけで、偏狭で、哀れなヤツなんだろう」と自分自信がはがゆくも

なさけなくもあるがどうしようもない。

でも、こんな私と同じような人がこの世にはたくさんいるのかもしれない、と、

「しわのばシート」のCMを見ながらふっと、思ったりもしている。

 

 

「綱引き」

(デビュー記念作?1997年10日10日掲載 一部加筆修正)

 

 幼稚園の運動会で、父兄参加の競技「綱引き」に出場した。

綱引きなんて久しぶり、小学校以来のことだった。

「パーン」とピストルが鳴り、綱引きが始まった。

両方から引っ張って、中央の赤いリボンが自分の陣地に入った方が勝ちとなる。

ぐぐっと強い力でもって行かれそうになるのを「負けるもんか」と

こめかみの血管が切れそうになるほど歯をくいしばって必死に耐える。

 相手が一瞬力をゆるめたすきに、それっとばかりい一気に引っ張る。

ひとりひとりのそういう心意気が勝利を導くのだと信じて。

予選を勝ちぬいて、いよいよ決勝まで進むことができた。なんか闘志のようなものがわいてきた。

こんな気持ちも久しぶりだった。

 一回戦の時は、面識のなかった「誰かのお母さん」も決勝戦になると、しっかり共に闘う同志となっていた。

 決勝戦開始。一心不乱。無我夢中でツナを引っ張った。

 その結果見事優勝。

 勝った瞬間、歓声を上げて思わず同志と抱き合って喜んだ。

「やった!やった!」「すごい!」「すごい!」

はた目には、オ―バーすぎてうつったかもしれないが、飛びあがってバンザイまで

やってのけてしまった。

ふと冷めて我に返った時少し恥ずかしかった。

でも綱引きって楽しい。参加してよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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