「フレキシブル・リアウイング」
この考えは30年以上前からあったそうですが、1999年、コンピューター
全盛時代に、こんなアナログ的な考えが復活するとは思いませんでした。
そもそも、ウイングで発生する「ダウンフォース」(車を路面に押し付ける力)は
カーブを回る時(コーナーリング時)に有効なんです。
車をグッ!と押し付けてくれれば、より速い速度でカーブを曲がれますから。
レースのサーキットは真っすぐ(ストレート)よりカーブの方が多いです。
ですから、コーナーが多い低速サーキットではウイングを立てて
(角度を大きくとって)ダウンフォースを稼ぎます。
高速サーキットではウイングを寝かせて、コーナーリングよりも
ストレートスピード重視のセッティングをします。
なぜ、ウイングを寝かせるのか? ウイングを立ててダウンフォースを
大きく取ると、それだけ空気抵抗が大きくなって、最高速度が
伸びなくなっちゃうんです。 では、取っ払っちゃえば?とも
思いますが、そうするとカーブでは車がズルズルすべって、
コーナーリングスピードが下がります。
そこで、引っ張り出された技術が「フレキシブル・ウイング」なんです。
ストレート(直線)では空気の力(風圧)でウイングが後ろに傾き、
実質「ウイングが寝た」状態になります。 コーナーでは
いくらダウンフォースがあるとは言っても、ストレートほど
スピードが出ませんので、風圧が減って、ウイングの角度は
元に戻ります。 ね、単純な方法でしょう!
チームの中には、ストレートで必要以上にウイングが倒れないように
ウイングとボディをワイヤーで支えてた、なんて車もありました。
しかし、1999年序盤、レース中にウイングが外れる、というトラブルが
続出。(フレキシブル・ウイングだけが問題ではなかったですけど。)
走行中にウイングがなくなると、車はダウンフォースがなくなって、
コントロール不能になります。 即、事故。 危ないですねえ。
ですから、今は規則で禁止されています。
(けど・・・、他にも色々と、ねえ・・・。)

