僕達は疑う事を知らなかったから
教えられる全てを受け入れていた
そうする事で独りではないのだと思っていた
生まれる前の罪を教えられて
償う為に生まれて、死んだ後の為に生きるのだと
そしてあの時自分の力が足りないのだと
自分を責めるように彼は
天使になる事を望んで自分自身を捨てる事を選んだ
だけど私にはそれは逃避に思えたから
私はその場所に止まる事を止めた
目を向ければ世界は空も大地も
色付きを変え流れていく事に気付いた
あの頃は真実は一つしかないのだと思っていたけど
この世に生きる生命の数だけそれは存在するのだと
この空に包まれ大地に根付く生命が全てで
その灯火が消えればそれが全ての最後だと
私は生きている意味など求めない
最後のその時に、流される涙がその価値であり
その後に誰かが決めてくれるものなのであろう
私は疑う事を知ったのではなく
新しく信じる事を覚えたのだと思う
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